不登校の兄と仲が悪い弟に悩む親が読む記事
こんにちは!親塾へようこそ。ここでは、不登校についての知識を増やし、「なるほどなあ」と思ってもらえる情報を(ほぼ)毎日お送りしています。
今回は「学校好きの弟」「不登校の兄」のコンビで、仲が悪い親が読む記事です。
兄は(中二)は一年前ぐらいから学校に行き渋るようになり、ここ三か月ぐらい完全不登校です。
弟(小六)はそんな兄を見てイライラしたり、兄をバカにしたような態度を取っています。わたしは精神的にかなり参っています。
・・・
これから、少し耳の痛いことを言うかも知れません。でも現状を認識したり、現状を深く掘り下げるためには少し耳を傾けてみてください。
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弟が不登校の兄を見てイライラして兄を小バカにした態度を取る理由
いきなり結論です。
弟の態度は実は、母親か父親の気持ちをそっくりそのまま代弁しているものです。
家族という有機体は、全体で一つの感情を共有したり、誰かが思ったこと、誰かの願望を他の誰かが表現したりします。
実は、一人一人が自分の感情を自覚し、自分で認知して消化していれば、他の人にその役割を背負わさずに済むのですが、なかなかそうはいきません。
疎ましく思う、イラつくなどの感情の大本は、実は「母親」であることが多いのが事実です。
なぜなら母親は、
〇良い母親でいなければならない
〇不登校を問題視しては解決が長引く
〇ましてや疎ましく思ったりイライラしたりするのはよくありません。
的なアドバイズや、ネットなどで「母親がハッピーでいよう」などという無責任なアドバイズが主流なので、本心を抑圧しがちになっています。
本来、母親は何も悪くありません。
女性は本来忍耐強く、自分を抑圧してでも人に尽くすことができます。
しかし、ダラダラしているこどもを疎ましく思ったり、イライラしている感情は、抑圧はできても消えてしまっているわけではありません。
誰かが抑圧した感情は、家族の誰かに、特に、心をいつも開いている素直なこどもが拾いやすくなり、表現されることが多いです。
日本の母親は忍耐強く素直なので、自分の本心を抑圧してまで「母親はいつもハッピーでいよう」というようなキレイな言葉に従って本心を抑圧しまくっています。
ネガティブな感情も素直に受け取りましょう。
実際、こどもが家で一日じゅうゲームしていて平気なわけないけど、ここでゲーム辞めさせると荒れるのがわかっていてめんどくさかったり、本心を隠して「優しく明るく接する」ほうが、事態を深刻に受け止めるより楽だったりするからなんだよね・・・
こどもが学校に行かないのはかなり深刻な事態だし、イライラするだろうし時に疎ましく思うのが当たり前です。
それを「そう思ってはいけない、明るく受け入れなさい」などというようなアドバイズを真に受けないでください。
こちらは「こどもと心を通わせるとっておきの方法」です即効性があり効果抜群ですので騙されたと思って試してみてください。直近七日間でよく読まれている人気記事です。
実は兄のことが好きな弟でもなぜかイライラし始める
弟は、普通にしていれば兄が一番好きな生き物です。
小さいころから兄の真似をして、兄に憧れて一緒に遊んだり、けんかをしたりして大きくなっているので、兄の不登校初期は、ひょっとしたら、「家に帰ったら必ず兄がいてくれる」ことが実は嬉しかったかも知れません。
ところが、だんだん、
兄が寝そべっているのを見たら、邪魔だと思ってしまう。
兄がゲームをしているのを見たら、「一日中ゲームして楽しかったんだろうな」ともやもやする。
学校で嫌なことがあった、と言ったりすると、「それはお前が悪かったんでは?」などと言われると、
何を偉そうに。自分は家でゴロゴロしてるくせに、
と無性に腹が立ってくる。
弟のほうも、この気持ちの変化に戸惑っているかも知れません。
なぜなら、以前は兄に対してそんなことを考えたことも無いし、そもそも家に兄がいることがなんとなく嬉しかった(前は兄のほうがいつも帰りが遅く、休みの日も友達と遊びに行ったりして寂しかったりしたため)のに、なぜか、不登校の兄を見ているとイライラしてくる。
しかも、お母さんは兄に気を使って、家にいる間中めっちゃ大事にしている風。面白くないのはこのせいかな、と自分で自分を納得させたりする。
こどもは素直なので、まさか母親の本音を自分が拾っているなんてことは全然思いもつかない。自分が意地悪になったのかな、疲れているのかな、と戸惑ったりします。
感情を抑圧すると、その感情はより素直なこどもに乗り移ってしまって、こどもを戸惑わせることになってしまいます。
仲の良い家族ほど、感情の交流が活発で、誰かが感じたことを抑圧したらすぐ他の誰かが拾ってしまいます。
こどもに自分の負の感情を拾わせるのではなく、自分で素直な気持ちを受け止めたほうがいいです。
こちらは、「親が一人でできる子育ての悩みの解決法」です。周囲の気配や人の心の動きに敏感なこどもは、特に効き目があります。
不登校児に対する接し方の正解はたくさんあります
母親が明るく楽しく暮らす
こどもをゆっくりさせてあげる、充電させてあげる、イライラしない、ゆったりと、そうすれば必ず元気になる、という種類のアドバイズはたくさんネット上に飛び交っています。
たしかにそのそのやり方で、その家庭は不登校が解消したのかも知れません。
でもそのやり方はその方の家庭でのみ効き目があったのかも知れない。
一番良くないのは、人のやり方を鵜呑みにして、自分の本音や感情を抑圧し続けることです。
親が抑圧したものは、関係のない兄弟が拾ってみたり、旦那さんが悪者になって不登校兄に当たり散らしたりする、
そこで、母親が一人だけいい顔をして、
こんなに家の中は荒れてもわたしだけはとってもいい母で、いつも明るく元気なのよ
などと振舞ってみても、何の解決にもなりません。
とりあえず、自分がいい顔をするために、家族のほかの人に負の感情を回さないよう、自分で自分の感情を認識して消化する努力をするのが先決です。
良い母親、あとはみんな荒れたり不登校だったり他の兄弟まで不登校になったりするような悪循環が生まれてしまうと問題が長引きます。
とくに、ネットでよい母ぶりを発信するタイプの不登校には、この種の「負の感情は家族の誰かに回して自分は良い母親でいようとするタイプ」が多い(感じを受けます)。
自分が負の感情を持つのが嫌で、こどもに「発達章がい」という病名をかぶせ、こどもが乱暴なふるまいをしているのをすべてネットで全世界に公開し、「でもわたしはこんな子を愛しています」と配信したりする。
そして、挙句に、「うちの子は発達障がいだから」と、非常にプライベートなことまで言ってエクスキューズする。こどもの人権はどうなるのでしょうか?
こういうのは、見ていてとてもつらく悲しくなってしまいます。
「良いお母さん」は、もしかしたら、自分の負の感情を認識せずこどもに回して、自分だけがきれいな場所に居たがっているのかも知れません。断定しているのではなく、そういう可能性もある、ということです。
まとめ
〇仲が良かった兄弟が、兄の不登校をきっかけに関係が変わり、弟が兄を疎ましがったりイライラをぶつけたりするようになった
〇もしかしたら、母親が抑圧した不登校の兄に対する感情を、弟が無意識のうちに拾って表現しているのかもしれない、と思ってみる
〇不登校のアドバイズなどで「明るいお母さんでいましょう」的なことを鵜呑みにするのではなく、大いに悩み、自分の負の感情もとことん向きあって、負の感情を他に回さないようにしましょう。
子育てに、演技は必要ありません。良い母親、明るい母親を演じる必要はまったくないのです。
親ができることはとことん
自分の本音と言動を一致させて消化していく
ことだけです。裏表のない親の姿を見てこどもは自分の負の感情を自分で受け入れることを学びますし、少なくとも不登校による兄弟の不仲などは起きてきません。
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