「毒親」とはどんな親?不登校との関係は?
こんにちは!親塾へようこそ。ここでは、不登校についての知識を増やし、「なるほどなあ」と思ってもらえる情報を(ほぼ)毎日お送りしています。
今回は新しいキーワードが入ります。「毒親」です。
ひょっとして、不登校のこどもの親はみんな「毒親」って思われている?
そんなことありません。毒親にはものすごいわかりやすい特徴がありますので、まずご覧ください。
※このサイトではグーグル広告のポリシーにあるように、自閉症スペクトラムや発達障害などのメンタルヘルス的なことは扱いません。すべて一般論として記事を作成しています。
※反発を感じられたり、怒りを感じられる人もいると思います。そんな場合は、「そんな話もあるんだろうか」ぐらいに受け止めてください。
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毒親の定義とは?
いきなり結論です。
自分のこどもを、自分の心の汚物処理班にしてしまう
親のことです。
では、「心の汚物」とは、
・抑圧していた願望や、劣等感、失望、社会や他人への怒り
などの否定的な感情が放置されて異臭を放っている状態
のことで、このような感情は抑圧されればされるほど、生ものが腐っていくように心の中で汚物化していきます。
ものすごく大事なことを先に言うと、
否定的な感情そのものは、善悪はありません。人間には肯定的な感情、否定的な感情が双方あって当たり前で、感情そのものは、否定的なものも、肯定的なものと同じように大事なあなた自身の分身であり、受け止めて共に生きるものです。
問題なのは「抑圧」で、それを無いものとして扱ったり、切り捨ててしまってほったらかしにしていると、心の中で腐敗して異臭を放ち、誰かにぶつけざるを得なくなってしまいます。
否定的な感情も、大事な人生の一部です。それを無いものとして扱うから、汚物化してしまうのです。
でも、腹を立てたり、怒ったり、ものすごく失望したり、いやな気持ちを受け止めていると、心がかき乱されて苦しくて仕方ないので、とりあえず知らんぷりするのが癖になってしまっていますが・・・
「怒り」「失望」「諦め」などのマイナス感情は、「一緒に生きていこうね」というような感覚でともに歩む姿勢を見せてあげると、だんだん違うものに変容していきます。
▼こどもの問題を見つめつつ、心が楽になる処方箋です。
こどもは親の「心の汚物処理班」ではありません
一定数のこどもが、親の心の汚物を処理する役割を背負わされています。
例えば最近ほんとによく見かけるのが、
・自分がお勉強ができなかったのがコンプレックスで、低学年のころからガツガツ学習塾へ行かせて勉強させこどもの時間をすべて習い事で埋めてしまう
・スパルタ教育塾に入れて夜中まで宿題の嵐を解かせる
というもので、これらは自分の「無価値コンプレックス」をこどもに解消してもらおうと必死になっている典型的なものです。
また一見逆に見えますが、、こどもをネグレクト状態にしておいて、自分たちはパチンコに行き遊びほうける、異性と夜遊び、アルコールや浪費をするなどは、
「自分は無価値である」という深い失望感を乗り越えるため、無意識にこどもを「無価値状態」に置いて自分を必死で癒そうとしている状態です。
根っこは同じ。
いずれも、「自分自身に対する失望や無価値観をこどもに肩代わりさせて解消している」
のです。
自分の問題ではないのになぜかそれを背負わされるこどもは、背骨がおれそうになるまで頑張り、ある日突然ぽきりと折れて、不登校になったり社会的に問題とされる事件を起こしたりしてしまうようになります。
こどもは親の心の汚物処理班ではありません。
自分の無価値観は、自分で受け止めて消化するしか手が無いのです。
問題は何で親自身が「自分は無価値だ」と思うようになったか、という点です。
わたしの母親は「女の子だから勉強はしなくていい」としつけられ、家のことをすべてやらされ大学にも行かせてもらえませんでした。
ぼくの父親は次男で、長男とは明らかに違う待遇で育てられたらしいです。父親は家を飛び出して以来実家には帰っていません。
少し前までの日本では、社会資本的に全員に資本が行き渡るほど豊かでなくて、今ほど「全員が能力次第で価値を発揮できる」時代では無かったんですね。その時代のなごりがまだ生きている、という面もあるかも知れません。
「毒親」=「無価値だと周囲に植え付けられた人」
結論から言うと、自分の心の汚物処理をこどもに押し付ける人は、まだ一定数社会に存在します。
特に、今現在、中学生や高校生を育てている世代は、自分の両親が子供時代まだ社会がさほど豊かになっていない時代で、「無価値観」を深く植え付けられている可能性があります。
自分が無価値だと思っている親は、否定的な感情を持つことを恐れ、それを抑圧して異臭を放つまで熟成し、あげくこどもにそれを消化させようとしまいます。
こどもは、本来親が自分で処理するべき否定的な感情を押し付けられてとても迷惑です。
親は多かれ少なかれ、自分が果たせなかった夢をこどもに託そうとしますが、自覚的にそれをやるならともかく、無意識的に誘導されてそれをやらせると、こどもは自分の人生を生きることができなくなってしまいます。
まず親自身が、「自分が無価値である」という歪んだ認識を治すのが先決です。
この「一定の人を無価値と決めつける」問題は、世の中のセラピストが言うほど簡単な問題ではありません。人間の社会構造上、貴族一割、一般の人七割、さらに下層の人二割という割合で「無価値の人」を多く作って社会を安定させていた時代がつい最近まで続いていたのですから、すでに遺伝子に組み込まれている状態です。
現代は、ある程度「学歴」で価値を判断しているかも知れませんね。
今は社会全体が豊かになっているので、「自分はまあまあ価値がある」と思っていい比率が大きくなっています。
実は、「日本に生まれた」というだけで、地球上ではかなり「価値のある人」と思ってもいいし、親が自分で勉強して自分の価値を高める努力をする方法も日本にはたくさんあります。こどもに押し付けるのではなく、自分で自分の価値を高めてください。
お相手と心を通わせる人間関係を築くために心がけたいことはコチラです。「わたしは~と思うがあなたはどうか」という風に主語を入れるだけで、人間関係は劇的に進みます。
まとめ
〇毒親とは、こどもを自分の心の汚物処理班にしてしまう親のこと
〇否定的な感情は自分の分身として「共に生きる」感覚で受け入れると徐々に変容していく
〇社会全体が「無価値」な人を作ることで社会を安定させていた時代が長いので、無価値観を無くすのは簡単ではない
〇今は社会が豊かになってきたので、親が自分で自分の価値を高めることができる。こどもにその役割を押し付けないように。
自分の価値を見つけるのは、最終的には自分自身です。こどもにその役割を押し付けず、こどもには自分の人生を歩ませてあげましょう。
皆さんに少しでもお役に立つ情報が提供できるよう定期的に更新していきます。
ここに書いている記事は、すべて管理人が確信を持っていることです。もしよかったらご意見ご感想をお寄せください。
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