不登校児には父親が最も重要な役どころになる理由
こんにちは!親塾へようこそ。ここでは、不登校についての知識を増やし、「なるほどなあ」と思ってもらえる情報を(ほぼ)毎日お送りしています。
今回は不登校児と「父親」に関するお話です。実はこどもの不登校では、母親より父親のほうがずっとずっと重要な役割を担っています。
そうなんですか・・・常に「母親が悪い」とか「母親が広い心で受け入れて、母親自身が幸せに」という論調ばかりが目立ちますが・・・
逆に、不登校分野で母親が発信する場所ばかり、という現象自体が、今不登校が増えている原因にもなっています。
お父さん頑張って!と言いたいところです。
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こどもの不登校の解決のカギは「父親」が握っている
いきなり結論です。
不登校のこどもに社会との接点を持たせるのは、実は母親ではなく父親です。
それなのに、当ブログもそうですが、不登校関連のブログの99%は不登校のこどもを持つ母親の実体験記が占めています。
実はこのこのと自体が、不登校問題(問題ではない、と最近文科省は言っていますが)の解決の難しさを示しているのではないでしょうか?
ものすごく平明な目で見て、現代社会では男性が重要なところを受け持っています。
家庭内でも「父親の姿」が社会との接点になっています。
こどもは今、「学校」という社会の窓口に入って学ぶようになっていますが、その入り口でなぜ父親でなく母親が一生懸命になっているのか、そこからして違和感がある感じがします。
父親は外で働くのが精いっぱいで、家庭内のことは母親に任せきり、ということもあるのかも知れませんが・・・
お父さんに相談しても「学校には絶対行かせるべきだ」と高飛車に言うばかりだし、「お父さんの子供のころは骨折しても学校には行っていた」などの武勇伝になるばかりで、こどもが嫌がるんですよ。
▼母親の過干渉が不登校を生む、という記事です。父親の役割についても別の角度から紹介しています。
こどもの不登校現象は父親との関係に連動する
反感は承知です。そうでないこともたくさんあると思いますが、こういうこともあるかもと思って読んでください。
〇こどもが学校に行き渋るようになった当初
父親の存在感が家庭でものすごく薄くなっているし、こどもも父親を大抵煙たがっています。父親は疎外感を感じています。
〇こども不登校中で家でも会話が少ないとき
父親がもし何か言うとしたら「学校へ行け」「甘えるな」「そんなんじゃ高校に行けないし大人になれないぞ」と言うばかりで無理解。こどもはますます父親から遠ざかり、母親まで一緒になって父親を疎外。
〇回復期
なんらかのきっかけで父親が当事者意識を持って、こどもと関わろうと決意する。学校のこと以外で、旅行や散歩、図書館、バドミントンやキャッチボールなどを楽しみ、こどもと心を通わせる
そして、この間の母親の役割を考えてみてください。
常に同じ姿勢で、こどもを受け入れ、こどもに振り回されず軸を保ち続けるだけです。
端的に言うと、「父親が変わればこどもが変わる」わけで、母親はむしろ「ずっとそこにあって変わらない」ことが要求されます。
しかし、一般的に、今の不登校に対する取り組みは常に母親が一生懸命変わろうとして、父親がまったく変わって行かない、そういう風に見受けられます。
変わるべきは父親であり、母親はむしろ変わってはいけないのです。
不登校が一発で解決する秘密があります。
それは「父親が当事者意識を持つこと」です。
母親が当事者意識を持つことは、こどもの不登校では実はあまり影響を持ちません。むしろこどもと一体化することで問題をややこしくしてしまいます。
えっそうなんですか?妻は僕に「口を出すな」と言いますし、こどもは僕を明らかに避けています。そうなると、僕は黙って見ているしか無くて・・・そもそも嫌がられているのに出ていくと余計悪化しそうで怖いです。
スクールカウンセリングに相談に来られるのも、学級懇談会で問題を話し合うのも、まず100%母親です。次回はお父さんをお願いします、と言ってもお父さんはまず来られません。そしてそういう家庭は、問題解決の糸口が見えないことが多いです。
母親が一歩引いて万事うまくいく
例えば、こどもが何かが原因で学校に行きにくくなっているとします。
そこで母親が、いじめでは、クラスメートに原因が、勉強が、と騒げば騒ぐほど、家庭内に不穏な空気が満ちてこどもはますます居心地を悪くしてしまいます。
こどもに異変があった場合は、まず動くべきは父親です。
なぜなら、父親は家庭内での役割は「社会そのもの」であり、母親は「何があって変わらない愛を注ぐ存在」だからです。
母親ができる最も大きなことは、自分の全存在を使って、「父親に当事者感を持たせる」ことであり、「こどもの社会復帰はあなたにかかっている」と頑張ってもらうようにすることです。
男性は、女性から頼られたり、家族から頼られるとものすごく頑張ってくれます。
母親がまず父親を立て、その上で「いきなり問題解決して説教をしたりするんでは無くて、まずこどもと一緒の時間を増やしてあげて」とお願いするだけでいいです。
まずは、お父さんとこどもと仲良くなってもらうこと!
これができれば問題の山は越えたようなものです。
父親がいない、単身赴任中などでは、代わりに祖父やお医者さん、家庭教師のお兄さん、など、その役割を負ってくれそうな人がいると一番良いです。
ぼくが関わっていいんですね?ほんとにこどもは嫌がりませんか?
嫌がりませんよ、むしろめちゃくちゃ嬉しいはずです。ただ一つだけ、いきなり直球で「なんで学校に行かないんだ」「お父さんのこどものころは・・・」などの話ではなく、ごく普通に一人の人間として、我が子と向き合うようにしてあげてください。
こどもにとっては、父親は社会そのものです。
父親に受け入れられることは、社会に受け入れられることと同義ですので、社会復帰の第一歩です。
こどもとお父さんに仲良くなってもらうなんて考えたことなかった・・・こどもは嫌がっているんだと思ってた
お相手と心を通わせる人間関係を築くために心がけたいことはコチラです。「わたしは~と思うがあなたはどうか」という風に主語を入れるだけで、人間関係は劇的に進みます。
まとめ
〇不登校の解決のカギは父親が握っている
〇こどもの不登校回復過程は、父親との関係に連動している
〇母親は重要な役どころを父親に譲り、父親に当事者感を持たせることに全力を注げばうまくいく
家庭内での「社会」である父親が不登校のこどもを受け入れると、こどもは社会に対して心を開き、飛び込むことへの勇気も得られます。
不登校児のお父さん方
どうかお母さんがたの存在感を上回ってください。そうすれば問題のほとんどが解決します。
皆さんに少しでもお役に立つ情報が提供できるよう定期的に更新していきます。
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