不登校は「逃げ道を塞がれた」こどもの最終手段かも知れない
こんにちは!親塾へようこそ。ここでは、不登校についての知識を増やし、「なるほどなあ」と思ってもらえる情報を(ほぼ)毎日お送りしています。
今回は、「どうして不登校になったのか」の原因の一つである、「逃げ道を塞がれた」ことに関して記事にします。
こどもが普段から逃げ道を塞がれているから不登校になったのですか?
・・・というより、普段から「いつでも楽勝で逃げられる」という気持ちの余裕がある場合は、極端な行動を取らなくてもうまく逃げられるのです。
こどもが普段から、「逃げ道を塞ぐ」系の生活を強いられていないかどうか考えてみましょう。不登校はそれらの最終的な抵抗手段になっている可能性もあります。
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母親が自分のほうだけを向いている「ロックオン」状態
これは、あまりネットには書かれていないかも知れません。
でも、これ、ものすごーくこどもの逃げ道を塞いでしまいます。
しかも、この種のお母さんは一見するとものすごく良いお母さんに見えるのが落とし穴です。
いつもどこでも母親の目が光っている。
誰と何の話をしてもそれを母親に報告する義務がある気がする。
家の中で、一人で部屋にいても母親の監視の元にあるような気がしている。
母親は実はこどもに愛情を持っているだけなのですが、その愛情が「自分だけに向いている感じ」がすると、こどもは逃げ場を失ってしまいます。
これはなかなか自覚できないことなのですが、恋愛で言う「重い異性」「束縛する異性」のようなものすごい重さをこどもに感じさせている可能性があります。
恋人でも、夫婦でも、親子でも言えることなのですが、
自分、自分の人生、自分の人間関係を大切にしている人
は、重さを感じさせずお互いに愛情を与え合える存在になれますが、
自分のことはそっちのけで関心や愛情を注いで来られると、「乗っ取られる」と人は身構え、どうにかしてそこから逃げようとするものです。
母親はこどもが生きがいであるのは当たり前かも知れません。
でも同じぐらい、自分の人生も大切に、目標を持って生きていってほしいです。
これは、働いているお母さんや、シングルマザー、シングルファーザーに不登校児が少ないことから見ても言えることです。
こどもをロックオンしているかどうか、確認してみてください。
兄弟姉妹が多くても、夫との葛藤を避けてこどもに没入していたり、親自身が何かから逃げてこどもにロックオンしていも、こどもは逃げ場を失ってしまいます。
こどもは自分の人生の逃げ場ではありません。
親がこどもの逃げ場になってあげる立場なのに、親自身がこどもに逃げていると子供は追い詰められてしまいます。
結局、母親も「自分の世界を持て」ということなんでしょうか。
つまり、「母親も自立してください」ということです。こどもの人生はこどものものです。不登校を心配する気持ちを半分だけ自分の人生の充実に振り分けるように努力してみてください。
▼不登校は母親の責任、てよく言われるけど・・・
日常交わされる会話を見直してみる
日常会話は、無意識に行われるだけにじわじわと親子関係の中に浸透していきます。
ちょっとした言葉癖が、こどもをどんどん追い詰めているか可能性があります。
中でも一番注意してみて欲しいのが、
「一方的に相手に答えを求める会話」です。
たとえば、
明日学校に行くの?
勉強はもうした?
学校で何があったの?
クラスにいじめとかない?
疲れているの?
などです。
このように羅列していると、これのどこが問題なのかと首を傾げるかたもいらっしゃるかも知れません。
そして、思春期以降のこどもなら、こういう質問にはたいてい「別に」とか「わからない」などとそっけない言葉が帰ってくるだけでしょう。
実はこのような声掛けは、「会話」ではありません。
極端に言うと、これは「尋問」に近いです。
なぜなら、声掛けの中に質問者の気持ちとか意図が全く入っていず、お相手から一方的に答えを引き出そうとするものだからです。
声掛けの前に、必ず「わたしは~だ、あなたはどうか」と、まず自分の気持ちや希望を載せる言葉を入れるようにしてください。
例えば、
〇お母さんは学校に行って欲しいんだけど、あなたは明日学校へ行ける?
〇試験前だからしっかり勉強してほしい。ところであなたは勉強したの?
〇あなたの様子が元気が無いように見えて心配です。学校で何かあったの?
〇ちょっと疲れているようにわたしには見えるけど、大丈夫?
という具合に、まず自分を差し出してから相手に答えを求めるようにしましょう。
会話というのは本来、自分と相手が対等にやり取りするものです。
特に親子の会話は、気持ちと心をつなぎ合わせる対等な会話があってこそ心が通い合います。
それなのに、いきなり相手にものを聞いて答えを引き出すようではこどもはいつも身構えてしまいます。
常に不当に自分を差し出している気がしてくるのです。
先に自分を差し出してから相手に求める、という姿勢は、他人とならできるのに、我が子となるとついついそういう手順をすっ飛ばしていきなり一方的に相手に答えを求めてしまいがちになります。
普段、無意識に交わしている会話に気を配ってみましょう。
こどもがいつも身構え、追い詰められ、どうにかして逃げようとし、最終的には部屋に閉じこもってしまうようになるのは、
周囲が寄ってたかって自分から何かを奪おうとしている
と思っているのでは?
もし家族が、普段から「会話」ではなく「尋問」を行っている場合、こどもは固く防御の姿勢を取ってしまうようになります。
こういうことこそ普段から心がけて習慣にしてみましょう。三週間で変化が現れます。
そういえば、いつも質問ばかりしている気がします。でもこどもはちゃんと答えてくれません。
母親はついついこどもが気がかりでいろいろ質問しますが、その質問にもちょっと言葉を足して、自分を差し出してから相手に返事を求めることを意識してみてください。
▼こどもと心が通わない、と思ったときに試してみてください。
日本の母親存在感ありすぎ
これは、社会構造上の問題もあるかもですが、母親が存在感を増しすぎるのはNGです。
言葉は悪いですが、大げさに言うと、こどもをロックオンし、いつもこどもを尋問する母親が、家庭内で巨大な存在感を示している場合、こどもは常に臨戦状態で気が休まりません。
一人の人があまりに存在感を増しすぎると、対抗できない人間は、せめて自分の場所だけでも確保しようと部屋にこもったりするようになります。
母親の存在感が過度に大きすぎる一つの目安として、家庭内で父親が自室にこもりがちになっている、あるいは帰宅がいつも遅い
という傾向にあります。
もう誰も母親の存在感に抵抗する意志も気力も無くなっている状態です。
これは国でも組織でも会社でも同じですが、一人の人間が場を長期間支配的になりすぎると、他の構成員が窮屈になってしまいます。
だから会社は人事異動をするし、学校の先生は勤務先を変えられるのですが、家庭内はその「人員刷新」の手段も取れません。
ものすごくシンプルなことなのですが、バランスを取り戻すためには母親も定期的に外に出て、家の中の存在感を無くして他の人が自由に呼吸ができるようにしてあげましょう。
どうやったら、母親だけでなく他の構成員も家庭内で活躍できるか考えると、一番簡単なのは「身を引く」ことです。
「不登校」という問題が日本以外の国で見られないのは、こうした「母親の存在感が大きすぎる弊害」があるのです。
たとえば不登校を心配するにしても、母親が心配するのではなく、父親に心配させたり、兄弟に心配させたり、本人自身に心配させたりしてあげましょう。
そういう役割を人に譲ることで、家庭内に新しい風が吹き込んできます。
つまり「なんでもわたしが頑張らなくちゃ」と思うことをやめろ、ということですかね。
他の人に頑張らせてあげてください。実はお母さんが頑張りすぎるから、他の人の活躍場所が無くなってしまうのです。
まとめ
〇母親がこどもに「ロックオン」して無意識にこどもの人生を乗っ取ろうとしている
〇日常会話でいつも尋問されている気分
〇たとえ善意からでも、一人の存在感が増しすぎるとみんなが窮屈になる
日本にしか起きない「不登校」という現象のうち、家庭や親に起因する部分を述べました。
ぜひ参考にしてみてください。意識して2週間~ひと月くらいで変化が表れてくるでしょう。
皆さんに少しでもお役に立つ情報が提供できるよう定期的に更新していきます。
ここに書いている記事は、すべて管理人が確信を持っていることです。もしよかったらご意見ご感想をお寄せください。
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