思春期のこどもに「壁」を感じるときに読む記事

8月 6, 2019

こんにちは!親塾へようこそ。ここでは、不登校や子育てについての知識を増やし、「なるほどなあ」と思ってもらえる情報を(ほぼ)毎日お送りしています。

今回は、こどもの立場に立って考えてみます。こどもが不登校になったりする「壁」は、「外部を恐れること」から始まります。壁を作るのは、防御本能からです。

何を恐れているのでしょう?ひどいいじめや担任との葛藤があるならまだしも、ごく普通で成績も悪くないのに・・・

この辺りが理解できると、親のこどもの理解が深まります。不登校になるのはいろんなきっかけがありますが、肝心なのは、「思春期のこどもはみんなこの「恐れ」を持っているということを認識することです。

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思春期のこどもの恐れはどこから来るのか

メンタルヘルス的なことを抜きにしても、思春期のこどもは大変です。彼らは、自分の内部と外部をはっきりと分ける段階に来ていて、しかも外部を「敵」としてみなすことでようやく自我を保っていられるのです。

・「自我」が形成される段階なので、自我の確立のために自分と外部との違いを認識し始める

→人に合わせることの大切さを知ると同時に、人に合わせ続けて自分を押し殺すことが苦痛になってくる

→人がいることで自分を抑えているのが続くと、いつしか外部の人々が怖くなってきてしまう

このような経緯で、一見してごく普通の、成績も悪くない生徒が学校に行きにくくなる事態が発生してしまいます。

そして、この「外部」の中に、家族である親も入ってきます。

親の存在そのものが、自分を脅かす「敵」として認識されるようになってきているため、親に対して敵意を持ったり、一切口を利かなくなったりする場合もあります。

そこで大きな壁を作って、自分を守ろうとしてきます。

たとえば、大人になってくると自我がしっかりしてくるので、家族や職場の仲間を「自分の一部」として自分と同じように大切にしたりできるようになります。でもこどもの場合は、まだ「自我」があやふやなので、他人を許容すること=自分を犠牲にしたり押し殺したりすることのように感じてしまうのです。
問題の無さそうに見えるこどもが急に不登校になるのは、必ずこういう成長段階にありがちな葛藤が原因の一つになります。

小学生は無邪気に外部と溶け込めるのは、まだはっきりと「自我」ができてないことに拠るのですか?

これは対象を広げてみてもわかります。組織を結束させるには「外部に敵を作る」という手法が良くとられます。競争させたり、評価を与えたりして対立を煽ると、組織内がよくまとまります。
歴史段階の未熟な国家は常に、「外部の敵を作る」ことで内部をしっかり確立させたりします。

個人でも、「思春期」という成長段階は、外部=敵というフレームを作ることで自我を固めようとし、そうすると学校に行きにくくなったり、引きこもり気味になってしまいます。

▼思春期の荒れようは異常だけども、それは人格がそっくり入れ替わっているからです。

外部と内部の分離~他人を受け入れることが苦痛になる

「他人を許容する」ことは大人になるにつれてできるようになります。

でも思春期のこどもには、これがなかなかできません。

シンプルに言うと、

他人を受け入れると、自分が自分で無くなる

感じに思えてくるからです。

また、発達段階のこどもがそう思うのは当たり前です。

まだ「自我」が出来上がっていない、柔らかい心に、どんどん外部のものを注入していくと、元からある自分の心の形が崩れてしまうからです。

関係ない話に思えるかも知れませんが、例えば、これは国家単位、歴史単位でもありうることです。

日本が歴史上「鎖国政策」を不完全ながら取っていたのは、「このまま西洋文明に触れ続けていると自分たちの国の形が崩れてしまう」と上層部が危機感を抱いたからです。

自分より巨大なものである社会や学校に接するとき、思春期のこどもは「鎖国」してでも自分を守ろうとするのです。それは異常なことではなく、反応の一つとして当たり前とも言えます。

そして、このような「鎖国」をせずに済む思春期のこどもは、たとえば小学生時代かなりスポーツや習い事をやり込んでいて、早めに外の圧力に負けない「自我」を形成していることも多いです。

小学生時代、頑張ったのは「お受験」のお勉強だけだったかも・・しかもお受験して入ってみたら、周りは秀才だらけで自我が崩れ落ちてしまったのかな・・?他に習い事をさせれば良かった?

「自我の形成」は早ければ早いほど良い、というわけでもありませんよ。身長が伸びるのが早い子と遅い子がいるのと同じで、その子によって発達段階は違うのです。

▼思春期が誰よりも恐れているのは自分自身です。

「攻撃性」は自信の無さの表れ

例えば、思春期のこどもの攻撃性が問題になることがありますが、現代の傾向としてすぐに「発達障がい」に結びつける傾向があるような気がします。

本当にお子さんが発達障害である、というのは、実はネットで見るほど多くないのではないか、とも思います。

思春期で自我が揺らいでいるときは、自信を失いやすく、人と比べられるのを嫌がります。

そういうとき、主に親に対して非常に攻撃的になる場合もあります。

思春期から急に親にのみ攻撃的になる場合は特に、気安く「発達障害がいだから」と、あまり周囲に宣言しないほうがいいです。

極端な話ですが、本当の発達障がいの場合は、思春期に限らず幼少期から判断できますし、攻撃性があるとしても親に限らず周囲に対して平均的に攻撃性を示してきます。

親に対してのみ攻撃性を示す場合は、

・自我が確立していないため自分に自信が無い

・外部を敵と認識し、主に親に対してのみ攻撃性をあらわにすることで自分を守ろうとしている

という自信の無さの表れから来る、と理解しましょう。

「自信の無さ」がある場合、どうやって自信を付けさせてあげればいいのでしょう?

そこが難しいところです。「自我の確立」と「自信」については、個々の発達段階に拠ることが多く、それはこどもによって時期が違います。
そして本当の自我、自信がつくには、「親による誉め言葉」は無意味である、ということです。
これについては、こどもが自分で苦しんで身に着け、外部による評価によって確定するものなので、気長に待ちましょう。

まとめ

〇こどもは「自我」を確立するために、外部を敵認定する。これは個人だけでなく、どんな組織でも国家でも、もっとも手っ取り早い内部のとりまとめ方法は「外部に敵を作る」という手法と同じ

〇他人を受け入れないのは、自分が自分で無くなることを恐れるため。歴史上でも「鎖国」をして自分を守ろうとする段階もあるので、ごく自然なことです。

〇親に対して攻撃的になるのは、自信の無さの表れです。本当の自信は、自我が確立され、親以外の周囲から評価されることによってようやくなされる

親はやきもきするかも知れませんが、歴史上でも巨大な文明に対する小国は「鎖国」によって自分を守ることはごく自然ななりゆきです。

そのうち周囲とも溶け込めるようになりますので、気長に待ってあげましょう。

皆さんに少しでもお役に立つ情報が提供できるよう定期的に更新していきます。

ここに書いている記事は、すべて管理人が確信を持っていることです。もしよかったらご意見ご感想をお寄せください。

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Posted by admin