子育てで「追い込まれた」ときの脱出法~高級官僚家庭と独裁国家から
こんにちは!親塾へようこそ。ここでは、不登校や子育てについての知識を増やし、「なるほどなあ」と思ってもらえる情報を(ほぼ)毎日お送りしています。
今回は、子育て、不登校などでで親子共々「追い込まれる」ときの脱出法を記事にします。
あの「追い込まれる」ときの心理、こればかりは経験したことのある人にしかわからないかも知れません。特に不登校の場合は、親子で家にいて、ゲームし続けるこどもの顔を見続けなければなりません。
昨今も、エリート官僚の息子を親が手にかける痛ましい事件がありました。このような悲劇が起きないことを祈っています。
※このサイトではグーグル広告のポリシーにあるように、自閉症スペクトラムや発達障害などのメンタルヘルス的なことは扱いません。すべて一般論として記事を作成しています。
※反発を感じられたり、怒りを感じられる人もいると思います。そんな場合は、「そんな話もあるんだろうか」ぐらいに受け止めてください。
このサイトに初めて来られた方は、こちらをご覧ください。このサイトで何を伝えたいか要約してあります。
ブログ村から来られた方々へ。下書き段階の未完成記事がPIN送信されている場合がありますのでお気を付けくださいませ。
こちらの記事はここ7日のアクセスランキング一位の人気記事です。
「追い込まれた」ときは距離を取る
いきなり結論から入ります。
親子はもともと別の人間ですので、そもそも親と言うのは子供に対して無力です。
思春期以降はそれをいやというほど噛みしめて、常に念頭に置いておかないと、そこから問題の種がまき散らされてしまいます。
夫婦や友達の場合は、適度な距離を持って、互いの人格を脅かさないよう生きていくのが可能です。
でも、こと親子に関しては、なぜか
・親はこどもの人生に生涯責任を持つべき
・こどもは親の育て方次第でどんなふうにでもなる
・こどもの問題は親が解決するべき
というように、社会が過度に「親子は一心同体」を強調してくる傾向にあります。
でも、心ではみんな、「こどもは親の思い通りにはならない」ということを知り抜いています。
ここですでに、本音と言葉が一致していない
を社会全体が患っている、ということです。こうなるとなかなか解決策が見出せません。
もし、「追い込まれる」感じがしたら、いよいよ逃げ道が無くなる前に
距離を取る!
これが最善です。
もし、例の高級官僚の息子さんが家に戻っていなければ、あのような事件は起こり得ませんでした。
たとえば不登校などで、いよいよ追い詰められた感が近づいてきたときは、親がこどもと「距離を取る」ことであっさり解決に向かう場合があります。
親自身が自分の人生を大切にすると、こどもはそれを見て救われます。
とくに、心が敏感なこどもほど、「自分のことで人を巻き込む」のを嫌がるからです。
この辺りが少し誤解が広がっているように思います。不登校などの問題が起きた時、母親は仕事を辞めて家で付きっきりでこどもと居る、などの極端な選択をしてしまうのです。そうなるといよいよ「逃げ場」が無くなり追い詰められてしまいます。
こどもに問題があるとき、親はそれに無限に付き合う義務がある、的な妙なプレッシャーがありますよね・・・
▼当サイトの人気記事「ダブルバインド」についてはコチラ
不登校児が何よりほっとすることは?
「自分がどんな問題を起こしてどうなろうと、母親は全然変わらず仕事をして、自分の世界を大切にしていたのを見ていて、本当に救われた」
これは不登校や親子関係に問題のあったかた(今は成人している)がしみじみ言われていたことです。
世間には、こどもに徹底的に寄り添うために仕事を辞めたほうがいい、仕事を辞めてどこかに引っ越すなどしたほうがいいなど、母親にこどもを全投入させる圧力がありますが、実際は正反対だ、ということです。
大切なのは母親が仕事を辞める辞めない、こどもに寄り添う寄り添わないではなく、
自分の人生を大切にする姿勢を貫く
という点です。その親の背中をこどもは見ています。
自分の人生を大切にできるのは自分だけ、という覚悟を母親が見せることでこどもは必ず変わっていきます。
人が一緒にいると、近くにいる人の心を映し出す鏡になります。もし不登校児が朝起きて、同じような暗い顔をしている母親とずっと顔を突き合わせていると、二人はその世界に閉じ込められてしまいますよね?
閉じ込められる=追い込まれてしまう、ということですね。その点、母親が外の世界で頑張っていると、新鮮な風が家庭の中に入ってきてお子さんもほっとしたのかも。
▼母親の一番大切な役割とは?
家庭を「密室」にするより「広場」にすること
「追い込まれる」という現象は、物理的に逃げ場がない状況になってしまうことを意味します。
例えば、人間を一週間、誰とも話をさせず一室に閉じ込めておくと簡単に精神に異常をきたしてしまうそうです。
そして、家の中の存在感や発言力が一人に偏ってしまうと、独裁者みたいになり、外から見たら異常な光景がその家でのスタンダードになってしまいます。
もし、不登校などの問題で「追い込まれる」感じ、行き詰る感じになってこのままではいけない、と思うのであれば、
家庭が密室状態になっている
危険性を考慮してみてください。
・すべてが不登校のこどもと母親中心に回っていないか
・家族の誰かに存在感が集中して、他の家族が近づけない状態になっていないか
密室になればなるほど行き詰り、出口が見つからなくなってしまいます。たとえとして適切かどうかはわかりませんが、核開発に夢中な北朝鮮という独裁国家が正常な国かどうかを考えてみてください。
他国との交流を力づくで禁止し、何十万人と言う政治犯を収容所に閉じ込め、一部の特権階級だけが良い暮らしをして国民が飢えていても核開発に夢中になっている、という状況は、よそからみたら十分異常です。
それでもたぶん、国民は自分たちは正常で他国が異常、と考えています。
密室にしてしまったから、あの国はあそこまで突き進んでしまったのです。
家庭も同じです。行き詰まりを感じたらすぐ、家の中を密室でなく、家族がそれぞれ違った要素を持ち寄る「広場」にしてください。
まずできることは、
リビングでくつろぐ時間が家族全員均等になるようにする
これだけでかなり密室と独占状態が緩和されます。
その上で、母親も自分の人生を大切にするようにこどもから少し視線を外すこと。
そうすることで、家庭内が「密室」ではなく「広場」の状態に近づきます。
そして、お父さんや他の家族の存在感が増すよう配慮することです。
高級官僚の事件も、もし息子さんが家に戻っていなければ起きない悲劇でした。「距離を取る」「密室状態を無くす」という手段を取るのが最善だったのかも知れません。
追い込まれる、行き詰る、密室状態、というトリプルコンボが招いた悲劇ですね。
まとめ
〇追い込まれたらまず「距離を取る」
〇こどもは「親が自分の人生を大切にしている」のを見て救われるときがある
〇家庭内を「密室」にするのではなく、家族がいろんな要素を持ち寄る「広場」にすること
ネットではなく普通の社会で広く人と交際できる人は、バランスが取れている人が多いです。
ネットは架空の世界で万能感を持つのに適しているだけで、そこに時間を投入すればするほどより「密室」に近づく不思議な空間です。
特に母親は、自分の人生を大切にすることで、新しい要素を家族に付け加えてあげてください。
皆さんに少しでもお役に立つ情報が提供できるよう定期的に更新していきます。
ここに書いている記事は、すべて管理人が確信を持っていることです。もしよかったらご意見ご感想をお寄せください。
にほんブログ村
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません