不登校関連で言う「エネルギー」とは何か気になる親が読む記事
こんにちは!親塾へようこそ。ここでは、不登校についての知識を増やし、「なるほどなあ」と思ってもらえる情報を(ほぼ)毎日お送りしています。
今回は、育児や不登校関連で「心のエネルギーが溜まっている」「溜まっていない」「エネルギー不足」というような言葉を聞いて気になっている人向けの記事です。
「エネルギー不足」と言われたり、「エネルギーが溜まるのを待つ」という指摘がありますが、そもそも「エネルギー」て何でしょう?このサイトでも時々「エネルギー」という言葉が出てきますし・・・
一度「エネルギー」の意味を考え、こどものエネルギー状態を自分でも確かめられるようにしてみましょう。そうすれば、「一定量のエネルギーを調整して使う」こともわかってきます。
※このサイトではグーグル広告のポリシーにあるように、自閉症スペクトラムや発達障害などのメンタルヘルス的なことは扱いません。すべて一般論として記事を作成しています。
※反発を感じられたり、怒りを感じられる人もいると思います。そんな場合は、「そんな話もあるんだろうか」ぐらいに受け止めてください。
このサイトに初めて来られた方は、こちらをご覧ください。このサイトで何を伝えたいか要約してあります。
ブログ村から来られた方々へ。下書き段階の未完成記事がPIN送信されている場合がありますのでお気を付けくださいませ。
こちらの記事はここ7日のアクセスランキング一位の人気記事です。
「心のエネルギー」の正体
いきなり結論です。不登校関連で「心のエネルギーが不足している」という言葉がよく聞かれますが、正確には、
エネルギーの向きが外に向いているか内に向いているか
の問題です。
エネルギーの総量というのは常に一定です。(これは物理学の世界でも「エネルギー保存の法則」として知られています。
エネルギー不足とか、エネルギーが溜まる、ということは実際には無く、注目すべきは
エネルギーの「向き」です。
そしてそのエネルギーのほぼすべてを占めるものは、
肉体を生存させ維持するための本能
だけです。そこを基準に、
①自分を生存させるために必要な環境を維持するためのもの
→主に自分自身にエネルギーが向かう状態
③自分の種を残し生存を有利にするために外部に向かって影響力を高める
→主に外に向かってエネルギーを行使する状態
不登校の状態は典型的な①のエネルギーが内部に向かっている状態
です。
内部に向かってエネルギーが動いていると、外から見るとエネルギー不足のように見えますが、実際には、「眠っている状態」と同じで、生存に必要な肉体の休息や修復、心の健康の回復にエネルギーが使われている状態になっている、と言うことです。
エネルギーは減ったり増えたりするものでは無く常に一定量あり、内か外かの向きがどちらに向いているか
というものです。
外から見てぐったりしていたり、電池切れのようい見えるのは、エネルギー総量が減っているのではなく、「内側に向かっている」だけなんですね。
心が健康な状態というのは、外に向かうエネルギーと内に向かうエネルギーがバランスが取れている状態のことです。不登校のこどもはそのバランスが崩れ、内側に向かいがちでそこで渦を巻いて滞っている状態です。
▼頑張りすぎている親が読む記事はコチラ
エネルギーの調整弁が発達しているこどもとは?
結論から言うと、「外に向かうエネルギー」と「内に向かうエネルギー」のバランスを保つようにすると不登校などの問題は自然に解決していきます。
かといって、このエネルギーバランスは、大人ならある程度自分で調整できますが、こどもには難しいこともあります。
大人はエネルギーが外に向かいすぎると自然と自分でセーブして内側に呼び戻すことができますが、こどもは後先考えずドカーンと使ってしまい、慌てて内側にエネルギーを呼び戻します。
外に遊びに行っていて後先考えず遊び、帰りは車の中で爆睡、と言った感じです。
このエネルギーの調整弁の操作は「エネルギーの枯渇した状態」を過去に経験していればしているほど、自然に調整することができるようになります。
子供のころから外遊びをして疲れ切ったり、何かのスポーツに打ち込んで使い切った後爆睡、という経験値のあるこどもは不登校になりにくく自分でエネルギー調整できる子が多いのはそのためです。
注意してほしいのは、「ゲーム」「お勉強」という分野は、「エネルギーをすっきり出し切る」のには向いていない、ということです。
頭から発散するエネルギーだけでは「出し切る」ことが無いので、体を動かすことが必要です。現代、不登校が増えているのは「外遊びなどで体を動か」していないことも原因の一つです。
外で使い切って内で爆睡して修復、というサイクルを繰り返しているこどもは、エネルギーの調整弁が発達するんですね!
▼子育てを難しく捉える必要はありません。
今からでも「エネルギー調整弁」を発達させよう
エネルギーを外に出し切った感触を知っている子、体を動かした総量が多いこどもはエネルギー調整弁が発達している、ということはお分かりいただけたと思います。
かといって、もう思春期に入ってしまったこどもが体を動かす時期は過ぎてしまっているので、次の段階のとっておきの「エネルギー調整弁」を紹介します。
それは、
人のためにエネルギーを使うこと
です。
誰かのために何かをする、というのは、エネルギー調整弁の発達に一番効果的です。
ほんの些細なことでもいいので、ちょっとしたお手伝い、人に喜ばれることをする、それだけで適切な調整弁が働いてエネルギーの向きのバランスを取ることができます。
玄関の靴を揃えること、玄関の掃除をする、床掃除をする、一日に五つでも家の中のごみを拾う、ゴミ出しをする、などなど、一日に五分でいいので、「誰かに喜ばれることをする」ことで、適切にエネルギーが流れ出します。
その中でも特に「トイレ掃除」が最もエネルギーのつまりを解消するんですよね実は。こどもにはハードルが高いかも知れませんが。
まとめ
・心のエネルギーは一定数あるが、向きが偏っていたり滞っていたりするのが問題
・「エネルギーの調整弁」が発達したこどもとは、体をしっかりと動かしエネルギーが完全枯渇し休息回復状態を知っているこども(ゲームや勉強はエネルギーを完全に枯渇するには不向き)
・エネルギー調整弁を発達させるには、「人のためにエネルギーを使う」ことが一日の内5分でもあれば適切に流れ出す。
人のために動くこと、というのは大げさなことではなく、ほんの少し、人が喜ぶことをするだけでいいのです。
エネルギーが内側に向きすぎて滞留している場合は、人のために少しでも使うと流れ出し、調整できるようになるので、ぜひ試してみてください。
極端な話、「ひきこもり」の人は、一日にたとえ五分でも人のために何かをする、ということが無い人のことです。
皆さんに少しでもお役に立つ情報が提供できるよう定期的に更新していきます。
ここに書いている記事は、すべて管理人が確信を持っていることです。もしよかったらご意見ご感想をお寄せください。
にほんブログ村
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません