子育てがうまくいかないのはなぜ?と思ったときに読む記事
こんにちは!親塾へようこそ。ここでは、不登校や子育てについての知識を増やし、「なるほどなあ」と思ってもらえる情報を(ほぼ)毎日お送りしています。
今回は、主に思春期に「こどもが不登校になって子育てがうまくいかない」と悩んでいるかたがたにお伝えする記事です。
小学生のころは何でも話してくれて、素直でとても良い子だったのです。でも思春期に入って話をしなくなり、やがて不登校に突入してしまい心を閉ざされてしまいました。
思春期だから、不安定だから、環境が過酷だから、という理由が複雑に絡まり合っていることは確かです。でもその前に、「親子」という人間関係以前に、二人は同じ人間同士であるはずです。
広い視野を手に入れると、今起きていることがより正確に見えてくるし、解決方法も見つけやすくなります。
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こどもを一人の人間として見ているかどうか
いきなり結論です。
子育てや夫婦関係、嫁姑などの問題もすべて基本的には「人間関係」です。
血の繋がりのある家族になると、「切っても切れない」という付帯条件が付きますが、その付帯条件以前に、人間同士の人間関係があります。
つまり、親子であっても「相手を受け入れ、一緒に関係を築いていく姿勢」が必要ですし、お相手側にも自分を評価する権利がある、ということです。
こう書くと当たり前のようですが、
母親だからすべてを我慢してこどもを受け入れるべき
こどもだから無条件に母親を敬い、すべて言うことを聞かないといけない
というような前提条件を追い求めていると必ず行き詰る、ということです。
一度正直に考えてみてください。こどものことを客観的に見て、その子が他人の同級生だったとして、友達になりたいと思うタイプでしょうか?
逆に、もし親のあなたがこどもの同級生だったとして、一緒に過ごしたい、この人が好きだとこどもに思ってもらえるでしょうか?
人間関係は元来、親子も夫婦もありません。
お互いに人間として相手を好きになり、信頼し、お互いに評価するものです。
親子も人間対人間であることには変わりませんよね、それなのについ、「母親だからこうすべき」「こどもだからこうするのが当然」と思って苦しくなってしまいます。
▼子育てで最も大切な親の姿勢は、実は一つしかない!?
こどもにひどいふるまいをされるとき
たとえば、ネット上には「こどもがこんなひどいことを家でしている」という記述があり、公開記事になっているとします。
この事態を、人間同士の関係から見ると、普通にものすごく常識外れです。
親が、プライベートなこどものあまり名誉でない言動を、ネットで堂々と晒すというその行為は、もし赤の他人だったら、名誉棄損になります。
現に芸能人がプライベートを勝手に写真に載せられたら、事務所から訴えられたという事例もあります。
それなのに、母親は「親だからこどものプライベートは尊重する必要ない」と思い込み、堂々と公開記事にしてしまっています。
そしてこどもは、他人には絶対できない暴言やひどいふるまいを母親に対してしています。
こちらも、「母親はこどもが何をしても受け入れるんだよね?」「叩いても蹴ってもやり返してこないのが母親なんだよね?」という前提のを元に内弁慶になっています。
このようなことを指摘すると、
「親子だからいいんです!」
「親以外にはこんなひどいことするわけじゃない!」
というふうに開き直られたりします。
双方のその言動、普通の人間関係ではありえないことなのに、「親だから、親子だから」と疑問にも思わないのが、奇妙です。
親子である前に、人間対人間であれば、そのような言動は普通とれないはずです。
人間としての尊厳があり名誉があり、それは親子でも変わらないはずです。
お互いに相手のことを実は嫌っていても、それは自然なことです。
人間の感情は「好き嫌い」「快不快」の間を揺れ動くものであり、その揺れを自分にもこどもにも許してあげることが大切です。
うわー嫌だ!と思うことを抑圧すると、抑圧がさらなるひどい言動を招く可能性があります。
よくあるのが、親子や恋人で自尊心が無くなり、一方的に手を振るわれるのに反撃しないこと、これは、もし他人だったら絶対に許すはずがない行為ですよね?それを身内だったら受け入れるという感性がすでに一線を越えています。
こどもの赤裸々な生態をネットで晒していたりするのも、名誉なことならいいけど名誉でないことのほうが人気が出たりするので、「え!?そんなこと家でしてるの?」て思うような記事もありますよね・・・
親子だから、という関係を一度外して考えてみてください。もし他人にそんなことをされたら、黙って見過ごせますか?
そこで家族内の関係を見直すことができます。
▼こどもが見せてくれるものを楽しみましょう。
一人の人間として見つめると楽になる
母親だからすべて受け入れるべき、あるいはこどもだから親の言うことを聞いて大事にするのが当然、という前提条件が、親子の葛藤を逃げ道のないものにしてしまっています。
親だろうがこどもだろうが、血の繋がりを除いてお相手を評価してください。
こどものこういう面は好きだけど、こういう面はちょっと嫌いだ、他人なら受け付けないだろうな、というようなことをしたりされたりしたら、お互いに距離を置くのが当然です。
人間関係で最も有効なのは、
距離感を掴んでお互いに居心地を良くすること
です。
親に対して、こどもに対してこんなことを思ってはいけない、というような抑圧、その抑圧の上に無理して笑顔を作ったり明るくふるまったり、愛情深いそぶりを演出するのは、問題を先延ばししてさらに問題の容積を増すことになりかねません。
もし、
子育てでうまくいかない、どうしてこんなにしんどいのだろう
と思うことがあれば、一歩引いて、「こどもが自分の子じゃなかったら、この子のことをどう感じるだろう」
と見つめなおしてみてください。
それだけでだいぶ心が楽になります。
うわーこんな子嫌だ、できるなら関わりたくないなあ、などと思っても、実は全然大丈夫です。
母親がまずそのような気持ちを持つことを自分に許すことによって、こどもも「お母さんは人間として尊敬できないし、いい加減だなあ」などと思うのも許してあげることになり、お互いに楽になれます。
親だから受け入れなければならない!として、こどもの嫌な面、酷い言動を受け入れ続け、本心を抑圧し続けるのは、ものすごく消耗することですし、知らぬ間に疲労を蓄積させます。
思春期だから、環境のせいだろう、などなど理由を探してみても、「嫌なものは嫌」とまず親自体が受け入れることが必要なんですね。
▼人生を豊かにする「自己肯定感」は「好きになる能力」ことと似ています。
まとめ
・親子だろうがお互い個々の人間であることを思い出す。
・ひどいふるまいをしたりされたりしたらイヤになるのが当然
・素直な気持ちを抑圧せずに持ち続ける勇気を持つことで、親もこどもも楽になる
親子と言えど一人の人間として、相手に評価され、その評価に応じた扱いを受けることや、適切な距離を持って過ごすことで、親も子も楽になります。
子育てに関して、よく無条件で愛するとか、ありのままの相手を受け入れるというフレーズがありますが、それは、「何をされてもしても許し合う」という意味ではありません。
自分が相手に感じる感情をありのままに受け入れることを許すことです。
子育てがしんどいとき、ぜひ「この子が他人だったら好きになれるだろうか」とほんの少しでも考えてみてください。
皆さんに少しでもお役に立つ情報が提供できるよう定期的に更新していきます。
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