子育てが辛い~一番後回しにされている最も大切なこととは?
こんにちは!親塾へようこそ。ここでは、不登校や子育てについての知識を増やし、「なるほどなあ」と思ってもらえる情報を定期的にお送りしています。
子育てが辛くて泣いたり、何もないのに自然に涙が出てしまうような状況になっている方への記事第二弾です。
今はこどもは小学生、中学生になっています。今思えば、子育てというのはその時々で辛い原因が違うだけで、こどもが大きくなっても違う種類の辛さに代わるだけで、大変なことには変わりないと思えてきました。
変に哲学的になってしまいますが、たぶん人間だけでなく生き物は、「生きていくだけでものすごく辛い」んだと思います。食べなきゃ生きていかれないし、別のものに食べられることもあったり、弱肉強食だったり。人間は捕食されることはないけどまた別の種類の辛さがありますね。
ここでちょっと大声で言ってみます!
生きていくだけでみんな辛いです。どんな幸せそうに見える人でも内心では必ず苦しんでいます。まずは自分だけが辛いのではない、と考えてみましょう。
その先、「この辛さは何で起きて、どのような意味があるのか」をちょっぴり考えて、少しずつ楽になっていきましょう。
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子育ての辛さは「自分が無くなる」ことの喪失感から来る
辛さの理由がわかったところで辛いことそのものが消えるわけではありませんが、少しでもホッとできたり、理解出来たら少なくとも「辛さ」が「恐怖」に変わることはなく、「心の病気」に変わることも防げます。
人間にとって一番辛いのは、「先が見えない、予測が立たない」ことです。
失業や配偶者の病気、介護がなぜ苦しいかというと、それらが「先が見えない、見通しが立たない」ことによるものである、ということです。
つまり、実態がつかめないことが一番怖く、ストレスになる、ということですね。
お化けや心霊現象が怖いのもそれと同じです。
見えない、正体がつかめない、理解できないから怖いのです。
逆に言うと、
正体がわかったり理解出来たら、それだけ恐怖が和らぎ、気持ちが落ち着く
ということでもあります。
だから、なぜこんなに辛いのか、と理解しようとすることは、ものすごく意味があり、見通しを立てることで気持ちが安定する、ということでもあります。
子育ての辛さは、一言でというと、「自分が無くなる」という喪失感から来るものです。
・こどもと接することで、自分が今まで生きてきて培ってきた価値観や秩序が砕け散る
・社会との繋がりが断たれ「母親」と一くくりにされて社会から埋没する
・自分の考えや理想などとは常に無関係な動きをするこどもに振り回され重心を失う
・自分の存在価値かそれ以上に存在した「若い女性」というブランドを失う
・物理的に、体力と時間を際限なく一方的に奪われる
「我が子」という宝物と引き換えに、女性は多くのものを喪います。
しかし世間は、「女なら当たり前」と大して気にも留めないし無関心です。
無関心、というよりも、「助けてあげようがない」というか、そのような余力が社会にはありません。
こどもが生まれてから数年間は母親が自分のすべてを捨ててなりふり構わず自分の存在を捧げない限り、こどもは健全に育ちません。
母親が苦しいのを見て理解はできても、それを変わってあげることが社会の誰にもできない、ということが母親の孤独を一層深めます。
その孤独は
どうせ誰も何にも助けてくれない
という絶望感に繋がっていきます。
これは、母親経験のあるかたならわかると思いますが、たとえ一時間でもゆっくり寝かせて欲しい、たとえ五分でもゆっくり熱いコーヒーを飲みたい、と思うのですよ・・・・
普通に生きていたら気づかないような、本当に些細でつまらない、当たり前にある日常が「母親業」には絶対に許されない、そんな毎日が何年も続くのです。
「コーヒー一杯飲みたいがためにこどもに手を上げるかもしれない、というような追い詰められたところにいる母親が、実はこの国にはたくさんいるんではないかな、と思います。
幼い子供を持つ母親の「喪失感」は、母親以外の人ならだれでも普通に当たり前に持っている日常が無くなってしまうところにあるのですね・・・
▼もう頑張れない、て思うときありますよね、いっぱいいっぱいになる。
母親の幸福=こどもの幸福~社会に望むこと
ここからは、少し目線を変えてみます。
こどもは、お母さんには誰よりも幸せになってほしいし、お母さんが大好きです。
でもお母さんが、いつも辛そうにしている・・・ある日物心つくと、こどもはそのことに気づいて、自分を責めるようになる・・・
国は豊かになって教育制度は充実してきていて、
みんなが自由な選択ができるように機会の平等が進んできていて、収入の格差はむしろ縮まっている傾向にあって、
スクールカウンセラーを設け、先生のパワハラは減ってきて、こどもも減ってきてこどもに注ぐリソースは増え続けているのに、
イジメは増えていきます。
不登校も増えていきます。
凶悪な少年犯罪も無くならず、引きこもりも増え続けています。
少子化が進み、生涯結婚もせずこどもも生まない人が増え続けています。
これらの根元をすべて洗っていくと、「あまり幸福そうでない母親たち」に行き着くのではないかな、と思ってしまいます。
幸せそうに見えない人を見習ってこどもを産もうとも思わないし、
幸せでない母親に育てられたこどもは、「自分の存在が人を不幸にしている」と幼いころ潜在意識に刻み込まれているかも知れない。
その「不幸な人」がましてや、世界で一番好きな、幸せであってほしい母親だったりしたら、こどもは深い部分で「自分は罪深い人間だ」と思うかもしれない。
現代の奇病であるアトピーや、昔はあまり見られなかったアレルギーなど、これらは、「母親を不幸にしている」と勘違いしているこどもの自傷行為なんではないか、とさえ感じてしまいます←なんの根拠もありませんが。
社会はもう少し、幼い子供を育てている母親たちにリソースを分けてあげてほしいな、と感じます。
定年後にしっかり年金を与えて、老人を養ってあげるように、
生活保護や障がいを持つ人のために福祉を充実させてあげるように、
自分をバラバラにしてまでこどもを一人前にしようとしている孤独な母親のことを少し気にかけてあげてほしいです。
これは、フェミニズムでもないし、女性優遇でもありません。
24時間を孤独にこどもと向き合って、追い詰められている母親たちが少しでも笑顔になれるようにしてあげて欲しいです。
彼女たちは健康で、若くて、国の支えなんか要らないと頭から決めつけないで、もう少し優遇してあげて欲しいです。
社会全体が、
幼いこどもを育てている母親が幸福であるかどうか
を気に掛ける機会を増やし、優先順位を上げてほしいな、と願っています。
今の社会は食べ物もあるし、お仕事もあり、みんなが生活できるようになっています。余剰のソースをもう少し、孤独な母親が幸福になり元気になるように使ってほしい、てことですね。
これにはまず、母親自身が「自分のことを優先するのは自分勝手」と罪悪感で縛ることを辞めないといけませんね。つまり、子育て中の自分がより幸せになるにはどうしたらいいか、ともっと発信していって社会に理解してもらうことが必要です。
日本の女性は世界一忍耐強くて周囲に気を使える、という定説があり、それは本当だと思います。でも、自分を押し殺すあまり「幸せではない」と感じてしまったら、こどもも悲しいし社会の活力も失ってしまいます。
幸福な子育て女性が増えれば、少子化は収まっていきますし、いじめや不登校などが増え続けることも無くなるのではないでしょうか?
▼子育てってほんとに辛い、と感じた時に読む記事です。
どうしてほしいかを口に出すことから始めよう
母親はこどものために全存在を捧げる存在です。
子育ては忍耐を必要としますし、人の要求を全身で聞き取り満たしてあげる作業の連続です。
その上に母親は、「こどもの人格に全責任を負う」
というすさまじいものまで背負わされます。
何かあるとすぐに「母親のせい」「親の顔が見てみたい」と言われるので母親は目を吊り上げて「こどもに人間としての慣わし」を植え付けていかなければなりません。
そういう点で、日本の母親は子育てという責務の上に、「別人格のこどものふるまいの責任まで取らされる」という、窮屈で苦しい子育てを強いられることになります。
今まで女性は、そのような忍耐を当たり前のように受け止めてきましたが、
社会のリソースが豊かになった今、もう少し社会に対して報酬や見返りを要求しても良いところに来ています。
「こどもを生み育てる」という大役を果たしているのですから、国から一定の報奨金をもらっても構わないと思いますし、こどもを持つ家庭限定のサービスを受けられる場所をもっと増やすことを考えてもいいのではないでしょうか?
子育てに誇りを持つことができ、一人で抱え込まずに済み、むしろ子育て世代を優遇してあげられる制度はどんなものか
自分ならどうしてほしいか、考えて発信してみましょう。
皆さんなら、どのようなサービスを求めますか?
基本的に社会は「子育て」という縛りが少ない男性が仕組みを作っていますので、女性の声が届きにくい傾向にあります。今はネットも発達していろいろな意見を述べやすくなっていますので、女性が社会の仕組みづくりに参画していくのに絶好の時代になりました。
今までは意見を述べる場所も無かったし、管理職に女性が採用されなかったりして声が届けられなかったですよね。これからは女性も仕組みづくりに参加したいですね!
▼母親が開放されるとこどもも自由になる?
まとめ
・子育ての辛さの正体を知って、恐怖心や不安から解放されましょう。一番マズイのは「どうせ誰も助けてくれない」という絶望感を抱いてしまうことです。
・母親が幸せそうでなく、辛そうに子育てをしていると、周囲もこどもを産もうと思わないし、子供自身も「ぼくの存在がお母さんを悲しませている」と感じて大きくなってしまうかも知れません。そうなると社会に活力が無くなってしまいます。母親は自分の幸せをもっと追求しましょう。
・社会の仕組みづくりは子育ての縛りが少ない男性が主に担っています。女性の声が届きにくい傾向にあるので、ネットなどを通じて「もっとこうしてほしい、こういうサービスがほしい」と発信をしていきましょう。
※参考までに管理人の意見を。
アメリカでは、高校生が夜の数時間だけこどもの面倒を見るベビーシッターがごく普通に行われています。
高校生は気軽にアルバイトができ、疑似子育て体験ができます。
もしベビーシッター中に何か問題が起きたら誰が責任を取るの?
というようなことを考えると「資格」とか「研修」とかいろいろとややこしい付帯条件が付いて身動きが取れないのでしょうが、近所の高校生に気軽にこどもを預けられて息抜きができる、高校生も子育てについて学べる成長機会になるので、頭から「何か起きた時の責任」を考えてしまうのはどうかな、とも感じます。
こどもは地域、社会全体で育てる、という風潮がもう少し広がれば、子育てはもっと楽しくなるのにな、と考えています。
皆さんに少しでもお役に立つ情報が提供できるよう定期的に更新していきます。
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