こどもと話ができない悩みを解決するとっておきの方法
こんにちは!親塾へようこそ。ここでは、不登校や子育てについての知識を増やし、「なるほどなあ」と思ってもらえる情報を定期的にお送りしています。
今回は、こどもと話をしたいのにできない、話しかけても無視される、と悩んでいる人のための記事です。
こどもが学校に行き渋り始めて、何か悩んでいるのか、解決策はあるのか、親ができることはあるのかを知りたいので話がしたいのですが、全然答えてくれなくて・・・会話にならないのです。
こういうときどうすればいいのか、とっておきの方法を紹介しますのでぜひ試してみてください。
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※反発を感じられたり、怒りを感じられる人もいると思います。そんな場合は、「そんな話もあるんだろうか」ぐらいに受け止めてください。
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思春期のこどもが「言葉で悩みを表現する」ことは不可能です
まずは結論から。
思春期のこどもが、自分の心の内を親に言葉で話してくれることは、まずありません。
大人や親は、こどもが元気が無かったり、悩みがありそうに見えたら、ともかく事情を聴こうとぐいぐい話しかけて言葉を通じて理解しようとします。
そういう試みはまず、反応がないものと思ってください。
これは、自分の思春期を思い出しても理解できると思います。
友達とのこと、異性のこと、自分のコンプレックスのことなど、親に口に出して言葉で相談したことが、ただの一度でもあったでしょうか?
もし、最近学校に行き渋ったり、元気が無かったり、悩んでいる感じなら、様子をよく観察するだけで大丈夫です。
こどもは親を無視しているわけでも、邪見にしているわけでもありません。
ただ、言葉にならないほどの大量の、「大人になる準備」に心も体も支配されて、衝動に戸惑い、処理が追い付かず、「放心状態」に近い状態が家で続いているだけのことが多いです。
「放心状態」や「心が遠くに行っている状態」は、家の中でリラックスした状態で起こります。
起きて話をしているのだけど、「心ここにあらず」な感じで気が揉めるかもしれませんが、そんな状態は「睡眠中」に似ています。
見た目には元気が無いように見えて、動きがスローモーな感じにも見えるかもしれませんが、内部では怒涛のような「心も体も大人になる準備」が行われています。
大きな変化というのは、たいがい、「表面上はとても静かでむしろ不気味なほど落ち着いてる」ことが多いものです。
親としては、体を揺すぶってでも本音を聞き出したい気持ちを持つかも知れませんが、熟睡中の時と同じく、「言葉によるコミュニケーションは諦めて見守る」ことが大切です。
言葉というのは時にものすごく不自由です。
特に思春期のこどもにとって、モヤモヤを言葉で表現しようにもとても追いつかなくて、諦めざるを得ないので、問いかけにも返事をしようにもできないことがほとんどです。
別に親を無視したり、面倒くさがっているわけでもありません。
▼言葉では表現できない膨大な情報を「潜在意識」が握っています。
実は一番気持ちが通じる時間帯は?
こちらも結論から言いますと、話ができないこどもと一番距離が縮まる時間帯は、実は、こどもが寝ている時間帯です。
眠っている時間、こどもの顔を見に行ってみましょう。
寝顔を見ながら、こどもに心の中で話しかけてみましょう。
最近元気が無いように見えるから、お母さんは心配だよ、でも、お母さんはあなたがこの世で一番大切だよ、でも何でもいいです。
今思っている素直な気持ちをありのままに、寝顔のこどもに伝えてください。
こどもは眠っているので、何にも聞こえてないしわからないと思うかもしれませんが、それは違います。
人は眠っているとき、実は、外界に対してもっとも扉を開いています。
体も無防備ですし、心も無防備で壁がありません。
こどもは眠っているので反応は期待できませんが、親としての思いは、十分こどもに受け止められています。
とりあえず、こちらの気持ちが伝わればそれで良いのです。
起きている時間帯は
話をしようとして返事が無くていらいらしてしまう
ついついガミガミ言ってしまう
あれやこれや聞きたくなる
と思いますが、こどもの寝顔に対しては、イライラする気持ちも消えていき、大切に思う気持ち、ずっと味方である気持ちを素直に伝えることができると思います。
親が攻撃的に質問攻めにすると、こどもは親から逃げることで自分を守ろうとします。
こどもはそもそも、自分でもなんでこんなことが気になるのか、心のモヤモヤは何なのかわかっていないのですから、聞かれても説明しようがないです。
それでもおっかぶせるように親から追及された場合、
逃げて心を閉ざすしか無くなってしまいます。
そうなるとますます心の距離が広がっていってしまいます。
まずはこどもの寝顔を見に行ってください。
こどもが心を無防備にして眠っているときこそ、気持ちを伝えるのに適した時間帯です。
こどもがまだ小さいとき、いつも寝顔を見て髪を撫でたり、そっと布団をかけたり、手を握ったりしていませんでしたか?
そうすると、心が一つになる感覚で胸がいっぱいになったのではありませんか?
思春期になっても、眠っている顔は幼いころのままでしょう。
たとえ言葉による会話が難しくても、心の距離は縮めたままでいることはできます。
※眠っているときが一番心が繋がりやすい、という話は、スピリチュアリストの江原啓之さんも推奨されていました。
そういえば、こどもがまだ赤ちゃんのころ、眠っているときもわたしがそばにいるかどうか感じていたと思います。だって、その場を離れるとすぐ起きてきて泣きだしてましたから。懐かしい・・・
こどもが眠っている時間帯なら、小さかった頃の、ただ愛しい、大切だ、という純粋な気持ちに戻れますよね。
心が落ち着くと、新しい活力も湧いてきますし、こどもにも必ず良い影響があります。

▼こどもの不登校に悩んだときネットに求めるのは何?
幼いときは全身で守り、思春期以降は見本を見せるだけ
親は大人を教育する必要がある、という論調が世間では一般的ですが、実際のところ、家庭教育というものは、あまり意味を持ちません。
実は、こどもは言葉やしつけに拠る教育で育つのではなく、
親を見本にして育つ
らしい。ベストセラーになった橘玲さんも著書でそれを述べられています。
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この著書で述べられているだけでなく、教育書などでもすべて、「こどもは親の言葉を聞いて大きくなるのではなく、親を見本にして、親の行動や潜在意識をなぞって成長していく」
と書かれています。
となると、やはり「しつけ」や「口頭による指摘や指導」よりも、親が見本を見せることが一番です。
「言わなきゃ、注意しなきゃ、奮い立たせなきゃ」
という風に気持ちを持っていくよりも、
・自分の人生を大切にしてほしい→親自身が人生を大切に楽しんで生きる見本を見せる
・生活リズムを整える→親が寝そべってテレビを見たりだらだらするのではなく、運動したり友達と会ったり図書館で本を借りて読んだりして充実した時間を過ごす
・目標を持ってほしい→親が何か計画を立てて貯金したり、資格取得に挑戦したり、読書目標を立てて達成できるよう挑戦していく
橘玲さんも著書で言われているように、こどもは「遺伝」つまり、親の行動をなぞって大きくなります。
不登校になったり、一見道が逸れてしまったと思えるようなときでも、こどもは常に親の背中を見て、その考えや人生観をそのまま受け継いで成長していきます。
つまり、こどもにしてほしいことを、親がまず実践すればそれで万事解決する、ということです。
ここを基本に毎日の生活を送ってください。
たとえば、親がこどものために仕事を辞めてしまってずっと家で一緒に居たとします。そうなると、親子で抜け道のないトンネルに自ら嵌ってしまう感じで、こどもはお手本を見失ったまま自分だけの力で立ち上がらないとなりません。
何事も、お手本なしで実践していくより、お手本を見ながら実践していくほうがずっと楽であり、スムーズに物事が運びます。
わたしも本を読もうかな・・・こどもに勉強しろ勉強しろと言ったところで、たぶん全然聞いてくれないし言うのも疲れてしまいました。わたしが勉強してみたらいいんですよね。
お父さんにも協力してもらって、親子で達成する目標を立ててみてもいいですね!一週間で一冊本を読むとか、休日は一緒に図書館に行く、とか。
▼不登校は、こういう面から考えてみては?

まとめ
・思春期のこどもは、自分が抱えている問題を言葉で伝えることはまず不可能です。表面上彼らは静かでも内部では「大人になる準備」で怒涛の日々を過ごしています。
・こどもと心の距離を縮めようと思うなら、「こどもが眠っている」時間が一番です。寝顔を見て、心の中でたくさん話しかけて気持ちを伝えてみましょう。必ず心の距離が縮まります。
・いろいろ言葉で伝えたいことがあるでしょうが、まずは自分でお手本を見せてあげること。こどもは親の言葉よりも親の行動のほうを見ています。お手本を示してあげるほうがこどもも動きやすい
言葉が通じない、心が通わない、と思い悩んでいる人はぜひ、参考になさってください。
皆さんに少しでもお役に立つ情報が提供できるよう定期的に更新していきます。
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