「あなたのため」という毒親卒業~子育ては「自分のため」にやる
こんにちは!親塾へようこそ。ここでは、不登校や子育てについての知識を増やし、「なるほどなあ」と思ってもらえる情報を定期的にお送りしています。
今回は、子育ては「自分ためにやる」という考えかたを紹介します。
たいてい、こどもに何かを言い聞かせるときは、「あなたのためなのよ」ていう言葉が出ますけど・・・自分のため?それっていかにも自分勝手じゃないですか?
普通に、子育ては「自分のため」にするものです。
こどものためにしているのではありません。しかもそのほうが上手くいきます。
▼このサイトの根本的な考え方はここに由来します!
※このサイトではグーグル広告のポリシーにあるように、自閉症スペクトラムや発達障害などのメンタルヘルス的なことは扱いません。すべて一般論として記事を作成しています。
※反発を感じられたり、怒りを感じられる人もいると思います。そんな場合は、「そんな話もあるんだろうか」ぐらいに受け止めてください。
ブログ村から来られた方々へ。下書き段階の未完成記事がPIN送信されている場合がありますのでお気を付けくださいませ。
こちらの記事はここ7日間のアクセスランキング一位の人気記事です。
「あなたのため」と言う人は100%「毒親」です
いきなり結論から言います。
「あなたのために」という言葉を言う親は、100%「毒親」です。
①相手より圧倒的優位に立っていることを示したい
②相手を思い通りにコントロールしたい
から、「あなたのために」という言葉が出てくるのです。
基本的に、高い位置に居るものが定位置に居るものにに対して教え諭してあげる、という形を作りたいとき、「あなたのため」という言葉はとても便利です。
高い位置から物を言うのは、特に悪いことではありません。
親のほうが経験値が高く、物の価値を知っていて、何が効率的で得かを良く知っているのは事実です。
問題なのは、
高い位置からコントロールしようとする
「コントロール」のほうです。
「あなたのためなのよ」というのは、コントロールする際に相手を麻痺させ、いかにも親身になり親切になっている風に装いたいからです。
さらに、厳しいことを言っても自分が嫌われ否定されないようにしたい、親切で言っていることを示したい、ということです。
「あなたのために」ということばを言う親は、相手を思い通りにコントロールしたい本音をすべて押し隠し、「あなたのことを思いやっている」ことを、物事を強制する「免罪符」にしている面もあります。
大人同士の会話なら、「あなたのためだよ」と言われても、「ありがとう、でもわたしは今のところこれで大丈夫だから」と拒絶することもできますが、子供だと、生殺与奪の権利を親に握られているので、拒絶することもできません。
そういう土壌の元で、「あなたのため」という言葉は、無限に相手をコントロールする際の魔法の言葉として、力を発揮してしまいます。
この言葉を使う親は100%、相手をコントロールしようとする「毒親」としても間違いありません。
「毒親」は、こどもの人生に長期にわたって毒を仕込む親のことです。この毒はかなり有効で、気づかない場合何世代にも渡って影響を及ぼし続けます。その影響は主に「生きづらさ」として受け継がれていきます。
「あなたのためなのよ」てけっこうしょっちゅう言っているな・・・でも本当にこどものためを思って言っているんだけど、それが「毒親」て言われると、ちょっとなあ~
たとえばこのブログですと、「こういうことですよ」と提示して反発されても、読む側はそのままスルーできますし、あくまで選択肢の一つ、考え方の提示ですので強制されることはありません。
でも、こどもはそうはいきません。
▼不登校を最も最短で解決させるには?
子育てやアドバイズはすべて「自分のため」にするのが当たり前
たぶん、「あなたのため」と言っている側は、「自分のため」というと何か疚しいことのように感じたり、嫌われたり反撃されるのが怖いのかも知れません。
でも、子育て家庭でこどもにアドバイズすることは、基本すべて「自分のため」と言っても、普通に当たり前です。
我が子には幸せになって欲しいと「自分が」望む
こどもが躓くのを「自分が」見たくない
「自分が」こどもに最善の選択をしてほしい
何か矛盾することや、おかしなことがあるでしょうか?
これは、過去一週間の人気記事も同じことを言っています。
不登校や子育てでもっとこどもと話がしたいとき読む記事
どうして、毒親や、ことばが通じにくい人々は「自分」を主語にしないのか、をよく考えると、結局、
自分の言葉や自分の人生に責任を持つのが怖いから
というところに行き着くのではないでしょうか。
こどもがよく、「あのゲームは『みんな』持っているから買って」と言ったりします。
噂好きの人はよく、「○○さんがこんなことを言っていた」と言います。
実際は、こどもは「自分が」ゲームを買ってほしいのであり、噂をしている「自分が」思っていることなのに、みんな、○○が、と言い換えるのは、自分でその言葉の責任を取りたくないからボヤかしていたいだけです。
でも、そのボヤかしたぶんだけ、人はその人の言葉を受け入れないし、言葉が心に届かなくなります。
主語の無い幽霊が言っている言葉は、ただの呪いであり、どちらかというと逆の作用を持って対象の人に暗い影となってまとわりつきます。
▼こういうことは実際に起こり得ます。
「あなたのため」を言うのを辞めてみると
「あなたのためなのよ」、という言葉を辞めて、自分がこう思う、あるいは自分はこうしてほしい、ということを伝えてみると、劇的な変化が見込めます。
発する言葉がすべて自分の心の奥から出てくる言葉になり、お相手の心に届く言葉にもなります。
でも、どうやっても「あなたのためなのよ」という言葉を捨てられない人もいるかも知れません。
自分で責任を持つ必要のない言葉を日常的に発していて、その居心地の良さ(?)に慣れてしまうと、そこから言葉を自分の心に引き戻すことが困難になるからです。
子育ては、自分のために行うのが普通です。
こどもの幸せを望むのはごく自然なことですし、こどもには自分よりもさらに幸せになって欲しい、だからあれこれ口出しをしてしまう、これらを非難できる人は誰もいないと思います。
口出しは大丈夫です。人生の先輩ですし、親ですから。
ただ、親ができるのは、選択肢を与えるまでで、何を選ぶのかはこどもに任せるだけです。
もし、不登校などで子供自身が「なんでこうなっているのか自分でもわからない」場合、無意識のうちに、親や周囲の「コントロール下」にこどもが置かれている可能性があります。
親が自分の言葉の責任を自分で取らなかったり、
日常的に「自分を主語に置かない「幽霊語」によってコントロールをかけていたりすると、こどもは何かに憑依された状態になって
なんだか自分でもわからないまま不登校になってしまう
などの症状が出てきてしまいます。
子育ては、「親育て」ですから、自分の成長のためにしている修行、と考えるのは自然のことです。
自分のためにこどもに勉強してほしい、楽しく過ごして幸せになってほしい、と親が堂々と思えるようになるとき、こどもは自然に変わってきます。
・・・・
(ちょっと混乱している。「自分のため」というキーワードで拒否反応が出ている感じ)
複雑に見えますが、実はシンプルです。
「あなたのためを思って」という言葉は一種の「洗脳」です。
一方で、「わたしはこうしてほしいと願っている(けども、それをするかどうかはあなたの自由です」という提案は、本人が自分の意志に基づいて行動している、ということです。
・・・・
(わたし自身が、「自分はこうして欲しいと願っている」と言ってもいいんだ、むしろ、そう言わないといけないんだ)
自分の意志を隠して、「あなたのためを思って」とか「社会が、世間が、○○さんが」という言葉を使うことは、謙遜でも思いやりでもなんでもありません。一種の「洗脳」です。
▼「洗脳」についての別の意味はコチラ
まとめ
毒親とか、洗脳、とかかなり強い言葉を使ってしまいました。
伝えたいことはたった一つで、「個人が自主的にすることはすべて「自分のため」だということです。
人の迷惑にならないようにするのは、そのほうが自分も心地良いからですし、こどもに口うるさくなるのは自分がこどもにより良い人生を送ってほしいと願っているからです。
子育てだって、自分のためにしています。
家族の幸せも、そのほうが自分が幸せになるからです。
どうか堂々と、「自分のために子育てをする」人になってください。
こどももそのほうがずっと嬉しいはずです。
皆さんに少しでもお役に立つ情報が提供できるよう定期的に更新していきます。
にほんブログ村
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません